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Songs
- 遺物 -

1st Full 『つぐもの』


 

 

 




1. 暴走天使(ミッドナイトエンジェル)
2. 匣 〜あるいはそれに付随する悦楽(伽藍・揺籃 第一幕)
3. 狂 〜そして続く永遠の悦楽(伽藍・揺籃 第二幕)
4. 怒リフ 〜人生の落伍者
5. まんじゅうこわい
6. 気の狂れた彼女
7. レゾン
8. 隣り合わせの哀と青春

2013/03/02 定価¥1500(税込)
All Tracks
Music by マサキ / Lyrics by ほうじゅ&アキヲ / Arranged by つぐもの

以下よりご購入頂けます。
http://diskunion.net/metal/ct/detail/HMHR130725-507



- 演目 -

隣り合わせの哀と青春

1,2,3,4 スーサイド 人生破片飛び散り
色即是空 震えろ 開放感既に行きさり
5,6,7,8 ロックオン! 閉塞感もうギリギリ
雷 冥 諸苦

いつもいつも消えてく(残念!)
だってだって独りきり(無念!)
いつもいつも消えてく(後悔!)
だってだって独りきり(絶望!)

閉じ込められたこの数年間
やるせないこの数年間
君たちとはもうお別れ

壇上のビーナス ひとりきり
掃き溜めのCrane 見つめてた
君とならずっと

残像のビーナス 抱きしめて
仮初めのヒロイン うたかたの
消えていく君と

四年間の黄昏の間 人間関係無関係
自慰の症状 無視の表情 怪奇現象
くだらない君たちと 会話なんか必要ないさ
それが死だと云うならいい 受け止めるまで
だがしかし だがしかし だがしかし

壇上のビーナス ひとりきり
掃き溜めのCrane 見つめてた
君とならずっと

残像のビーナス 抱きしめて
仮初めのヒロイン うたかたの
消えていく君と

観賞ぶちのめす 壇上のビーナス
君とならずっと

感情消えていく 残像のビーナス
君とならずっと

Fly to the sky and far away きみといつまでも
Dancing with the sky into far away きみとどこまでも

咲き乱れ舞い散る桜吹雪の中
夢幻と消えた僕と君と
そして
いつまでも続く
歓声とざわめきの中
最後の


レゾン

あいまいな境界線
逝っちゃった抵抗感
めぐりめぐりて
残酷な開放感

カルマもドグマもいらない
人間じゃない!人生がdie!
君と一緒に木っ端微塵 ともにお陀仏さ

君と僕とが
崩れ落ちた頃
あさきゆめみし
終焉の開放感

前世も来世もいらない
本体が無い!実態がdie!
君と一緒に木っ端微塵 そして消えるのさ

くだらない君と僕の人生も
何回繰り返したところで 無限地獄

人間じゃない!人間じゃない!人間じゃない!
人生がdie!人生がdie!人生がdie!

人間じゃない!人生がdie!


まんじゅうこわい

俺は蛇だ おまえは饅頭だ!

そうは言っても遣る方無いし 仕様がないんじゃない?
日々に起これる 諸々のこと 仕様がないじゃない

饅頭が 迫ってくる お前を喰らい尽くす

蛇を食え 全て食え

まんじゅうこわい
饅頭怖い
饅頭怖い
お茶怖い

まんじゅうこわい
お茶怖い


エントロピー

泣いてる笑ってる
過剰非常の お祭り人形

流れ流れて一人ぼっち、僕
閉じこもってて十年過ぎたさ

現時点で叫んでもなお
届かない 操り人形

愛している愛していない
外道非道無用の問答

路傍の石 夕暮れの狩り
待ち構えてた 響く音声
かりそめの現状

滂沱の道 黄昏の影
踊り狂うよ 笑う母子像
変幻の転生

キチガイキチガイ
笑っているよ
キチガイキチガイ
叫んでいるよ
キチガイキチガイ
放送禁止
キチガイキチガイ
許されない
キチガイキチガイ
ままならない
キチガイキチガイ
空見上げて
キチガイキチガイ
笑っているよ
キチガイキチガイ
泣いているよ

叫んでも泣き喚いても
止まらない発光現象

流されて流されて
囚われてまま百年たったさ

現時点で叫んでもなお
過ぎ去った過去の操り人形

憎んでる憎んでいない
外道非道無用の問答

路傍の石 夕暮れの狩り
待ち構えてた 響く音声
かりそめの現状

三千世界 囚われていても
囚人の 幸せ

滂沱の道 黄昏の影
踊り狂うよ 笑う母子像
変幻の転生

三千世界 囚われていても
囚人の 悲しみ


 〜そして続く永遠の悦楽
(伽藍・揺籃 第二幕)

迷走する愚かなる実情
集約する必然の所業
死を悼むたびにあらたなる惨状
せせら笑う高らかな哄笑 (ヒャハハハ
揺籃の日々(狂ツテク 毒舌の華美(腐ツテク
獰猛な機微
伽藍の意味(狂ツテク 空辣の美味(腐ツテク
幼稚な動機

どうせ君はセカイなんかに絶望
夢見がちな妄想広げ羨望

「ソシテ キミハ夢ノ中ヘ逃ゲテ ヒトリキリニナレタト思ヒ 夢見ガチナ思ヒ抱ヘテ 人知レズ狂ツタ」

揺籃の日々(狂ツテク 毒舌の華美(腐ツテク
獰猛な機微
伽藍の意義(狂ツテク 空辣の美味(腐ツテク
幼稚な動機

狂 崩れ堕ちた夢に舞う 今は(君ハ堕チテ堕チテ堕チテ
今日
乱れ落ちた夜に踊る 今は(君ハ堕チテ堕チテ堕チテ

「狂乱ニ落チタ伽藍
過ギ去ツタ揺籃ヲ求メ彷徨フ魂ガ
残虐タル真実ヲ表シ始メル
アゝ」


崩れ堕ちた夢に舞う 今は(君ハ堕チテ堕チテ堕チテ
今日
乱れ落ちた夜に踊る 今は(君ハ堕チテ堕チテ堕チテ


乱れる砕ける消えてく魂が今は
(爛レ堕チタ君ト涙ト夢 乱レ狂ツテ彼方ニ堕チル
今日
狂ってく堕ちてく彷徨う聖痕の残照
(狂イ咲イタ夜ノ狭間ノ夢 乱レ狂ツタ誰カガ笑フ


気の狂れた彼女

僕らの知ってるあの娘は とうとう棄てられて
気が狂れ 夢見るように 街へと繰り出す
ヒラヒラ ひらひらと スカートひるがえし
人ごみの闇にまみれ ニヤリと笑った

ひっそり静まる路地に
ニヤニヤ笑顔貼り付け
夕日に光るナイフ
つんざく悲鳴

ああ蜃気楼越え
ああ夢見た場所へ
ああ蜃気楼越え
ああ夢見た場所へ

僕らの知らない男は 突然背中刺され
隠し 持ってたナイフを 取り出し暴れる
それを見ていた少年 恐怖に取り乱し
突然車道に飛び出し トラックに轢かれた

騒然とした町並み
その中をニヤニヤ笑い
夕日にきらめくナイフ
広がる悲鳴

ああ蜃気楼越え
ああ夢見た場所へ
ああ蜃気楼越え
ああ夢見た場所へ

気が狂れた彼女
誰も知らない場所へ
ヒラヒラ揺らめく彼女
誰もが知らない場所へ


怒リフ 〜人生落伍者の叫び

三千世界に広がる弥勒菩薩のシナプス
高円寺の片隅で絡まる死体写真愛好家
予定調和の表情そして流れ出す念仏
ランニング姿の老人は電車の中で踊り泣く

人生の落伍者
だだ漏れリビドー

出家をしようと旅に出て三日目に早くも挫折
勧進帳は無用の長物燃えないごみの日に捨てた
出稼ぎ海女は海のない都会で途方に暮れ
天井に潜む女がにやりと笑って覗き込む

人生落伍者
ぐだぐだリビドー
人生の落伍者
転がる坂道


リアル

葬式帰り 夢見るままに
立ち止まった 路地の裏で
蹲る 影を見ていて 思い出す
嫌な過去を

君と僕は 子供だった
あどけなくも 無垢であった
他愛も無い 出来心で
刺してしまった 鳩尾深く

目の前に浮かぶ視界
目の前に浮かぶ
血みどろのリアル

夢でいい だがリアル
血まみれの死体
目の前に浮かぶ
血みどろのリアル

夢でいい だがリアル
血まみれの視界
目の前に浮かぶ
血みどろのリアル

逃げ出した
どこまでも
現実なんてどうでもいいのさ
俺は 篭る

許されると思っているのか?
(迫りくるリアル)
逃げられると思っているのか?
(迫りくるリアル)
許されたと思っているのか?
(迫りくるリアル)
逃げられたと思っているのか?


姉に関する日記抜粋
(read only)

5/4
駅前の書店に行き、本二冊購入。主人いわく、昨日姉が来店し一騒動あったことの由。中学生が万引きしたのを注意してもめたようである。主人曰く
「あたしはまったく気付かなかったんだけどね、ほら、姉さんはすぐわかっちゃったみたい。それでね…。」云々。
12/22
担当医から電話。姉の入院を薦められる。信じられない。
○/○
姉の担当医であるT先生が行方不明。それも奥さん、息子も含めて一家全員で。
姉に聞くと
「多分、皆さんで黄泉比良坂にいらっしゃったのではないかしら?
先生はそう予定されたみたいだったわ。でも家族水入らずで過ごしたいので、
他の人には言わないでと。」
などという。一安心するが、いったい黄泉比良坂とは何県にあるのだろう?
○/○
姉さんが、彼氏と称する男を連れてくる。胡散臭い男だ。
「ほうじゅ君、人生なんてねえ、何が起こるかわからないですよ。
ぼかあねえ、ある新興宗教に入信してたことがありましてね。
十代のころから一所懸命がんばっていたのですよ。
しかしね、ある日気付いてしまったのです。教祖様はトカゲだと。単なる冷血動物ですよ。」
ぴちゃぴちゃと舌を鳴らしながら喋る。
5/16
姉さんに、僕が日記を書いてることがばれているようだ。
3/27
響君が軽井沢で事件に巻き込まれたらしい。携帯通じず。
姉も心配そうにしている。だが
「二人目の被害者は刻まれて、フライにされるの。ほうじゅ!響君に伝えてあげて!
あの人は次に琴美さんを狙っているのよ!」
などと言う。憂鬱である。
6/29
姉から箱を渡される
「なに、これ?」

「これは世界を動かす箱なの。いい?決してみだりには使ってはならない。」


海よ猫よ

精神薄弱の姉は
次の日彼氏と二人でドライヴ
そして崖の底へとダイヴした

特殊相対性理論によれば
物理的な相互作用が伝播する速度は
光速度cを超えない
「因果律」

黒い箱を渡された僕は
それが不思議な力を持つことを知った
「全てを知ることが出来る」
だが、何かがおかしい

僕は探偵業を始めた
浮気もストーカーも無問題
箱に手を乗せ念じれば
解決さ

質量mの粒子がポテンシャルVの
力の場にあるとき、粒子の状態を記述する
波動関数ψ(プサイ)に対する波動方程式は

代償が、ひとつ
何かが変わってしまう
だがしかし、僕以外の人は
何も、覚えていない

ねえさん!ねえさん!ねえさん!!
これはいったいどういう事さ?!
ねえさん!!

「そうそれは
『不確定性原理』
この世はいつもゆらいでいる
そういつも結果は不確定
「ラプラスの因果律」は却下
悪魔でさえ、否定されてしまったの
運命でさえ、確率」

生きるか、死ぬか
そんな装置を備え付けて
外からは見えぬように猫を入れた
中を開けぬ限り生死は分からない
匣の中に、猫を入れた

某国の研究所で ある男が
手慰みにその匣を作った
その後研究所は爆破され 破棄された
廃墟となった研究所の地下室の片隅で
数年、数十年間 数百年間 そして数千年

しかし、生きていたなら?
匣の中にいるのは?

運命を弄ぶのは?(運命のわずかな確率の中から)
人生を弄ぶのは?(人生を嘲笑い現れる)
猫が弄ぶのは? (猫は百瀬を越えると尾が割れるという)
現実を弄ぶのは?(現実の、否!ディラックの海の彼方から)

シュレーディンガーの猫又!!


血刀

さもしい僕らは 余り物を探し
棄てられた言葉を
ひっそりと拾って食べる

かけがいのない 神の体は
恋人ともに 朽ち果てていく

さわやかな 煉獄は 光浴びて きらめく

定められた砂時計は 逆さに出来なくて
目の前に立ちはだかる
糞尿の壁に埋もれる

信じていた 尊き教えは
這いずり回る 冷血動物

さわやかな 煉獄は 光浴びて きらめく
さわやかな 煉獄は 光浴びて 君と僕を照らす
あくる日 浮かび上がる


黄泉比良坂

昨日愛する妻子を殺し、埋めた
彼はそれから歩き続けている
殺した理由さえ
もう思い出せない

死体を埋めた山中を
一人さまよい歩く
闇が 続く

暗い森の中で
祠がひとつ
彼はその奥の洞窟へ
足を運んだ

湿った穴の中を
独り 歩く
ざくりざくりざくりざくりざくり…

果てしなき闇の果て
ただよい 彷徨う
果てしなき虚無の果て
吸い込まれていく

黄泉比良坂の闇に
いざなわれて行く
黄泉比良坂の境
たたずむただ独り

ああいやだ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
頭が痛い痛い痛い痛い痛い
そういえば玄関の電気も私が変えなければいけないのか
ああ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
ああ、あそこにいる猫は、高校のときからずっと俺を付回している
ああ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ

果てしなき闇の果て
ただよい 彷徨う
果てしなき虚無の果て
吸い込まれていく

黄泉比良坂の闇に
いざなわれて行く
黄泉比良坂の境
たたずむただ独り

女が鬼どもに捕まり八つ裂きにされて喰われている
あちらでは幼い子が串刺しにされて刻まれている
かわいそうにうちの子と同い年くらいじゃあないか、顔かたちもよく似ているなあ
あそこから女が歩いてくる誰だお前は

狂気の淵と正気の狭間
ただよい彷徨う
果てしなき虚無の果て
吸い込まれていく

黄泉比良坂の闇に
いざなわれて行く
黄泉比良坂の果てに
とらわれ永遠に


つぐもの

矢尽き 刃折れ 力尽き果て
血塗れ 横たわる
絶望の 死の淵の
兵士の耳に

愛する人に 裏切られ
自我崩壊 身を許し
復讐に 我を忘れる
女教師に

響き渡る
脳髄への
最後通牒

つげるもの つぐもの つげるもの つぐもの
つげるもの つぐもの つげるもの つぐもの

静止した時 色即是空
諸行無常 茶の香り
僧侶の前に 迫り来る
意識的かつ、概念

教祖 弟子見る 微笑みながら
最後の最後 見つけた
悩める弟子 「何故俺?」
それでいい、伝える

封じ込めた
キャンパスに
世界の全ての
絶望を

つげるもの つぐもの つげるもの つぐもの
告げる者  次ぐ物  継げる者  接ぐモノ
つげる物  継ぐ者  嗣げるモノ つぐ者
つげるもの つぐもの つげるもの つぐもの

政治家が 空を見て
つぶやいた 独り言
「どうしようもない、この世の中」
世界が変わる、その前日

暗闇の中 ただ独り
銃をもち 放浪
僕はただ 自分一人で
気付きたい、見定める為に

つげるもの つぐもの つげるもの つぐもの


 〜あるいはそれに付随する悦楽
(伽藍・揺籃 第一幕)

噎せ返る 血の匂い漂う
妖しき密室で
逆さ十字に 吊るされた屍体
薄く笑み浮かべ
壁面に 血で書かれたメッセージ
「私は全て識った」
怯え どよめく人たちの前に
颯爽と現れ

僕が 来たからには
心配御無用
この事件は 僕が
預かりましょう  

謎は 集約する
僕が解決
人は 謎解くために
生きていくのです

ささやかな 証拠を支えに
推理を進めるが
二人目の 被害者刻まれて
食卓に並ぶ
夕食の宴、フォーク動かす
カツレツを口に
「待って下さい みなさん!
この肉は、琴美さんの死体だ!」  

謎は 僕が解決
心配御無用
生きとし生けるもの
神へと向かい
謎は 集約する
僕が解決
人は 謎解くために
生きていくのですよ

しかし、
探偵の努力も空しく
第三の被害者が現れてしまう
「無力さは罪ではない
立ち止まることは許されないのだ」
屋根にぶら下がる死体が
探偵を見下ろしながら
右へ 左へ 風に揺れる
「しかし僕は必ずや
犯人のトリックを見破って見せる。
それが
人類に課せられた
使命なのだっ!」